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豊胸術の合併症について
豊胸術の手術自体は難しいものではなく、手術は簡単に受けられるけれどアフターケアが重要であることをはじめにお伝えしました。
では、なぜアフターケアが重要であるかですが、これから説明する合併症の発生を抑えたいからなのです。
アフターケアさえしっかり行なえば、合併症の心配は絶対にないとは言えないのですが、合併症に対する対策をしっかり行なわないで、良い結果が得られないのは当然のことでもあります。合併症は高い確率で起こるものではありませんが、患者様に事前に正しく理解していただくことで、合併症予防のための対策を一緒に頑張っていただけると思うのです。

カプセル拘縮
インプラントは安全な医療用具であるとはいえ、異物であることに違いはありません。
生体の防御反応により、インプラントの周りには線維性の被膜が形成されます。
インプラントの周りに出来る被膜のことをカプセルといいます。
カプセルが形成されることは通常の反応であり、カプセルの存在が異常ということではありませんからご安心下さい。

カプセル拘縮とは、カプセルが正常範囲を超えて厚くなってしまい、インプラントが締め付けられている状態であるとご理解下さい。
本来、インプラントは触った感じも柔らかいものですし、立っている時、横になった時などの姿勢に合わせてインプラントが動くので、自然な動きのバストになるはずですが、カプセル拘縮が生じると、そうはいかないのですね。


インプラントが締め付けられていますので、触った感じが硬いですし、見た目にも変化が出ることが多いのです。
カプセル拘縮が起こってしまった場合は、インプラントを取り出すしか方法はありません。
そのまま放置しておいても自然によくなるということはないからですね。
正しいアフターケアを行なうことでかなり予防できるようになりましたが、アフターケアをしっかり行なったにもかかわらずカプセル拘縮が生じてしまった場合は、体質によるものが原因と考えられるので、再手術は基本的には行ないません。
再手術を行なっても、再拘縮を起こす可能性が高いからですね。
アフターケアをしっかり行なったにもかかわらず、カプセル拘縮が起こる可能性は100人中2,3人くらいであるとお考え下さい。
何も対策をしなければ、実際には2,30%の割合でカプセル拘縮が生じているのではないかと考えています。反対に言えば、何も対策をしなくても70%の患者様は良好な経過が得られているということにもなりますね。

この数字が高いか低いかは患者様によって受け取り方も異なると思いますが、カプセル拘縮予防のために、フォレストクリニックでは5つの対策を取っています。
考えられる限りの対策を取ることで、少しでもリスクを回避したいというのが、フォレストクリニックの合併症に対する考え方です。

カプセル拘縮予防のために

ドレーンの使用
CETトリートメント
専用バストクリームの使用
カプセルの過剰形成を抑える効果のある内服薬の使用
マッサージ

これだけの対策を行なえば、カプセル拘縮を回避できることがほとんどですが、それでも起きてしまった場合は残念ですが、納得していただくしかないのですね。
豊胸術では、カプセル拘縮をいかに起こさないようにするかということがテーマになるわけですが、フォレストクリニックでは出来る限りのことをさせていただくようにしています。

バスト周囲のしびれ
手術後、一時的にバスト周囲にしびれが出現することがあります。
時間の経過と元に戻りますので、合併症とはいえないかもしれませんが、完全に元通りの感覚に治るまでには、患者様によっては時間を要することがあります。
しびれは生じないことのほうが多いのですが、生じた場合、早い方は数週間で治りますが、時間がかかる場合は1年ほど時間を頂くこともあります。

ただし、症状が改善していくことも実感して頂けますので、安心して頂けるはずです。
少しのしびれであっても、手術前に知っているのと知らないのでは安心感が違うと思いますから、しびれが起こることもありうるという程度で覚えておいて頂きたいと思います。


インプラントの破損
インプラントが破損する可能性は非常に低いといえますが、医療用具とはいえインプラントが物である以上、破損の可能性はゼロとはいえないはずです。
万一破損が判明した場合は、インプラントを取り出す必要があります。

破損を防ぐ方法はありませんが、インプラントが破損する可能性は非常に低いので、可能性としてありうるというくらいの解釈でいいのではないかと考えています。
何も起こらなければ、インプラントは定期的に入れ替えたりする必要もありません。

フォレストクリニックでは患者様に安心して術後を過ごして頂くために、定期検診を行っています。また、提携医療機関との連携によりご希望の患者様には乳腺検診施設のご紹介をさせて頂いております。
当院での定期検診の際も費用は発生しませんのでご安心下さい。(提携医療機関受診の際は、患者様ご負担となります)


血腫
血腫(けっしゅ)とは、インプラントが挿入されているスペース内で出血が生じ、血液の塊が中に溜まってしまう状態のことを言います。
豊胸術は治療に精通している医師が行う分には出血が多い手術ではありませんので、血腫が生じる可能性は低いのですが、フォレストクリニックでは、手術後にドレーンを使用しますのでさらに血腫が生じる可能性は低いといえます。

今までに、当院において術後に血腫が生じた患者様はおられませんが、もし起こってしまった場合は血液の塊を取り出す処置が必要になります。
ただし、インプラントの破損と同様、可能性としてあり得るが通常は心配しなくても良い程度であるとご理解下さい。


触るとインプラントの存在がわかる、レントゲンの撮影をするとインプラントが映る

これらは合併症ではありませんが、手術をお受けになる前には患者様が一番心配しておられることでもあり、手術後は気にされていないことでもあるのですね。

インプラントが挿入されているのですから、自分が触っても全然わからないということはやはりありません。触れば自分自身はインプラントの存在がわかります。
ただし、触ったらわかるということと、触ると不自然ということは意味が違いますし、多くの患者様は、手術前は『触ったらわかるのであれば、おかしいのではないだろうか』と思われていても、手術後は『自分が触ればわかるけれど、見た目も自然だしおかしいというわけではない』と感じておられるのですね。

他人が触ったらわかるか?ということですが、経過の良い方の場合はその心配も要らないと思います。ただし、手術前のバストの状態を知っている人が見れば、バストの形が整っているわけですから、その変化に気付く人もいると思います。
中には、『エステに通ったら大きくなったと言ったら、みんな信じてくれた』という患様もおられましたし、見た目も感触も自然であるけれど自分はどうしても気にしてしまうという方もおられました。「手術を受ければ、自分も手術を受けたことを忘れるくらいのバストになるはず」と考える方以外は、十分満足できる結果が得られると思うのですね。

レントゲン撮影の際に、インプラントが写ってしまわないか?ということですが、基本的には写るとご理解下さい。ただし、レントゲン写真上でインプラントが確認できたからといってそれを異常とみなす医師はおりませんからご安心下さい。
レントゲンもカメラと同じで、撮影条件によっては同じレントゲン写真でも見え方が違うのですね。ですから、インプラントが写ることもあれば、写らないこともあるけれど、写ったとしても精密検査を受けさせられるということはないとご理解いただいて構いません。


左右差
手術後間もない期間は、バストのむくみや腫れの度合いに左右差が出ることがあり、心配される患者様もおられるかもしれませんが、これは心配ありません。
むくみや腫れが改善すれば、左右差はなくなって同じ感じになりますから安心していただけるはずです。

現在のご自分のバストを鏡でよく見てみてください。
左右差はありませんか?
左右差はないと感じられた方はもう一度よく見てみてください。
アンダーバストの高さはどうですか?乳頭の高さや向きはどうですか?
痩せている方の場合は、肋骨のふくらみの部分もよくご覧になってみてください。
そして、全体をよく見てください。
微妙ではありますが、どちらかが大きい感じ、下がっている感じはありませんか?
実は誰でも左右差はあるものなのですが、手術前は大きな左右差でなければ気にされていない方のほうが多いのです。

手術前に明らかに見た目にも左右差が確認できる場合は、左右のインプラントのサイズを変えたり、手術操作で調節することで左右差をなくすことが可能です。患者様も『これで左右差が気にならなくなった』と言って下さいます。
しかし、微妙な左右差は完全に対称にすることはできないのですね。
もちろん、なるべく同じに見えるように調整するのですが、『完全に対称になるようにしてほしい』と希望される患者様の場合は、その希望をかなえることは出来ないとお考え下さい。手術によって明らかな左右差が出てしまうということはありませんから、ご安心下さい。


リップリング
リップリングとは、インプラントが挿入されている部分に波が打ったような感触があったり、見た目にもそのように見えることがある状態のことを言います。

インプラントの周りに形成されるカプセルが均一になるまでの期間は、『バストを触った時にポコポコする部分がある』と感じられることもあるかもしれません。
多くは時間と共に解消してその感覚もなくなるのですが、まれに、『前よりは良くなったけれど、自分ではわかる』程度に残ってしまうことがあります。
実際にはほとんどの患者様が気にならない程度にまで改善されています。
リップリングはそのままにしておいても問題はありません。
可能性は低いのですが、リップリングが生じることがあることもご理解下さい。

フォレストクリニックでは、バストクリームやCETトリートメントを行なうことでアフターケアをさせていただきますし、状態によっては内服薬を処方させていただくこともあります。出来る限りのことはさせていただきますので、アフターケアにもご協力いただきたいと思うのですね。

豊胸術における合併症について説明させていただきましたが、ご理解いただけましたか?
豊胸術は、いかにアフターケアが重要であるかということもわかっていただけたと思います。ここまでは、手術で用いるインプラントについて、インプラントをどこに入れるか、豊胸術の合併症について説明させていただきました。
次からは、フォレストクリニックで行なっている豊胸術について、カウンセリングから治療が終了するまでの手順について説明させていただきます。
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